| 
	質  問 (01) | 
    
	回    答  | 
  
  
    
	
		
			
				 私は長い間、某語学学校でスペイン語で上手に文章が書けるようになるために、作文クラスに通っていました。でも、全然上達しません。先生はネイティブなので、間違ったことを教えてられるとは思えません。どうすれば上達するのでしょうか?
				 (横浜市:Tさん) | 
			 
		 
	 
	 | 
    
	
		
			
				 
				実は、「スペイン語で上手な文章が書けるようにという目的だからスペイン語作文を勉強する」ということ自体が、ハッキリ申し上げて『間違い』だと考えます 
				その理由は、スペイン語の能力を向上させるためには、まず第一に、スペイン語そのものの理解力を深める必要があります。そして、スペイン語の理解力を深めるためには、より多くのスペイン語文章に触れ、それらを理解し、自分のものにしていくことから始めねばなりません 
				それでは、どのような方法でスペイン語の理解を深めればよいのでしょうか? 
				その答えは単純明快です。スペイン語から日本語への翻訳を学ぶことです 
				特に西和翻訳を行うことでより多くのスペイン語と触れることが第一です。このことを通して、様々な『スペイン語の書き方=(作文法)』を学ぶことができるからです 
				敢えて申しますが、「スペイン語の理解力が低い人」が、いくらスペイン語の作文法を学んでも上達はしません 
				スペイン語というものがどのように書かれる、書かれているものなのか?を知らずしてスペイン語で作文するのは無理だからです 
				換言しますと、すべての第一歩は「真似から」始まるのです。『ある程度』のスペイン語を学べば『ある程度の』作文は書けます。しかしそれはあくまでも自己満足でしかありません 
				より高いレベルのスペイン語で作文が出きるようになりたければ、より高いレベルのスペイン語の理解力を養う必要があります 
				西和翻訳から和西翻訳へ。そしてこの後者の段階で徐々にスペイン語で作文(和西翻訳)する能力を高めていき、最終的に立派なスペイン語で文章が書けるようになります 
				  | 
			 
		 
	 
	 | 
  
  
    |   | 
    
	
	 | 
  
  
    | 
	質  問 
	
(02) | 
    
	回    答  | 
  
  
    
	
		
			
				
				
				 スペイン語が上達するには、スペイン語をネイティブとする人からスペイン語を習うのが最も早く上達するのでしょうか? 
				実は、私はそうは思わないのです。でも、私の友達はみんなそう言っていて、スペイン語をネイティブとしている先生が教えている学校に行っています 
				スペインなどのスペイン語の国に留学すると、スペイン語がとっても上手になって帰ってくるのも事実です。やっぱり友達が言っていることの方が正しいのでしょうか?
				 (東京都:Kさん) | 
			 
		 
	  | 
    
	
		
			
				 
				あなたの考え方の方が正しいです。胸を張ってお友達と接して下さい 
				あなたのお友達が主張される「スペイン語を学んでいるので、或いは、学ぶのだから、スペイン語人から学ぶ」というのは、時間とお金がたっぷりとある人ならある程度正しいと言えます
				。つまりこういうことです 
				確かに留学しますと、上達度はグンとアップします。それは、いわゆる、24時間スペイン語漬けの状態に身を置くからに他なりません。日が経つにしたがいその度合いは増します。しかしそれは、「スペイン語で考え表現」しているだけで、日本語との脳内交流はほとんど行われていません 
				したがいまして、スペイン語という言語の中での上達を意味するだけであって、母国語を日本語とする私たちの脳とはかけ離れたところで行われている、いわば一方通行の行為に過ぎません 
				文法が最も端的な例です。スペイン語文法をスペイン語で教わっても、なかなか自分の脳には浸透してきません。だからこそ、スペイン語圏でスペイン語を学んだ人たち
				がスペイン語を話すと、大変ネイティブ風で、スペイン語人には好感をもって受け入れられるのですが、結局は、『遠回り』をしているに過ぎません 
				確かに「急がば回れ」とも言いますが、日本にいてスペイン語を勉強するのに、何もわざわざ『回り道』をする必要はないと思いますので、あなたのお考えの方が絶対に正しいと言えます 
				尚、質問05も同様の趣旨の質問ですから、ご参照下さい 
				  | 
			 
		 
	 
	 | 
  
  
    |   | 
    
	
	 | 
  
  
    | 
	質  問 
	
	(03) | 
    
	回    答  | 
  
  
    
	
		
			
				 どうしたらもっとスペイン語が上達するのでしょうか?(川崎市:Kさん) | 
			 
		  
	 | 
    
	
		
			
				 
				これはまた大変な質問ですね 
				実際のところ、それが分かっていれば、私たち講師陣も苦労しなかったでしょうね(笑) 
				私たちだってこれで大いに悩んだのです。実は、いまだに悩んでいます 
				単に「ネイティブのように話せるようになりたい」と言うのであれば、その答えは「現地に住む」しかないでしょうか。少なくとも、それが最も手っ取り早い方法です。但し、現地に行かねば上手く話せるようにならないか?と言うと、これも否です。特に、現代社会では、情報や環境が昔とはまったく異なるからです 
				「読み・書き」に関して言えば、ある程度のレベルまでは日本人の先生から教わる方が良いでしょうね。「外国語はネイティブから!!」とばかりに、まだよく理解できないスペイン語能力しか備わっていないにもかかわらず、難解な文法をネイティブから教わっても上達は遅れるだけです。現地にいればまたまったく別なのですが 
				どのような勉強も同じですが、やはり、復習が最大のコツでしょう。教わったことをしっかりと復習すること。これに尽きるでしょう 
				良い先生の良い指導方法のもとで教わること。後は、しっかりと自分で復習をすること。これが上達のコツです 
				最後にもう一つ。意外に気付いていない落とし穴があります。それは、先生に対して決して「正解を出そう」などと思わないことです。正解を出せば、誉めてはもらえますが、そこでストップしてしまいます。恥をかくために間違うこと!これに限ります 
				
				
				
				
  | 
			 
		 
	 
	 | 
  
  
    |   | 
    
	
	 | 
  
  
    | 
	質  問 
	
	(04) | 
    
	回    答  | 
  
  
    
	
		
			
				 日本にいてできることは幾つかあるが、どのような学習方法が一番効果的なのか?TVEのニュースを見たらよいのか?新聞記事を読めばよいのか?本を読めばよいのか?読むならどんな本を?お答え下さい。宜しく(東京都:Nさん) | 
			 
		 
	 
	 | 
    
	
		
			
				 
				質問者のスペイン語力のレベルが質問メールに書いていなかったので果たして正確な回答になるか否かは疑問ですが、質問の内容から
				察するところ、かなりの能力を有する方なのでしょう 
				一応の基礎文法を終了した後、どのようにすればさらなる向上が可能なのか?という疑問や悩みは、多くの方がお持ちだろうと思います 
				手前味噌で恐縮ですが、そうした方々に道を開いているのが小塾「日西翻訳研究塾」です 
				つまり、「翻訳」や「通訳」の学習を通してスペイン語の向上を図る以外に向上の道はないからです 
				仰るように、書物・雑誌・新聞等々を読んだり、実際の音源や映像(テレビ・映画)に触れることも大変有効な学習手段だと思います 
				しかしこれらは、あくまでも「能力の維持」が大きなウエイトを占めている手段であって、果たして「向上」につながるか否かはやや不安です 
				「向上」には、やはり「眺める」だけではなく、自らを「磨く」という作業が必要だからです 
				特に、外国人(この場合我々日本人)がスペイン語を学ぶのですから、日本語を介して学習することが最も有効な学習方法でしょう 
				さて、そう言えば、2008年3月末でTVE放送が日本で見られなくなり大変残念ですが、いまやネット時代。テレビでもラジオでもネット上で見たり聞いたりできる時代ですから、まあ仕方ないでしょう 
				新聞も雑誌も、その他諸々。現在は、ネットを通して瞬時にいかなる情報でも原語であるスペイン語で入手可能です。ですから、むろんこれらを活用しない手はありません 
				しかし、それだけでは、やはり不足だと言うことも同時に申し上げておきましょう 
				最後に、ご質問の中の文言で一つ気になったことがあります。それは「日本にいてできること」というくだりでした 
				この言葉の裏には「日本にいてはまともなスペイン語は学べない。スペイン語圏の国に行かねばならない」といった「趣旨の意趣(笑)」が隠されている気がします 
				それは大きな間違いです。確かに、その言語が話されている国で生活をしながらその地の言葉を習得すれば、母国で学ぶよりも「楽に」そして「手っ取り早く」習得できるのは確かです 
				しかし、それはある意味「幻想」なのです。つまり、現地で四六時中そこの言葉を使っているのと、日本でスペイン語に触れる時間とでは雲泥の差があるわけですから、その差は歴然
				です 
				しかし、現地に居住していながら、日本語ばかり話していたのでは(結構そう言った人は多い)、さほどの上達は望めませんし、また、現地で習得するというのは、現地で生まれた子供たちが置かれた状況とほぼ同等の状況に置かれるわけなので、やはり、スペイン語をまともに習得するには、20数年近くが必要になる
				ということになります 
				無論、「我々は大人になってからスペイン語学習を始めるので、スペイン語以外の知識は日本語ですでに有している。よって、現地の子供たちとは
				同じレベルにはない」と主張する人もおられるでしょう 
				しかし、果たして本当にそうでしょうか?我々が日本の学校などで身につける知識というのは、現地でも、学校などで身につけるものです。つまり、
				我々はそれらの知識を有していても、それらをスペイン語で学んだわけではありません。つまり、通常の人としての「常識」は社会ではもうほとんど学べないのです。なぜなら、それは社会の常識だからです 
				したがって、そうした一般の社会人、地球人としての基礎的知識に関しては、現地にいても学ぶ機会がほとんどないと言うことになり、外国人は通常、スペイン語での「基礎的知識」が欠けた人種と言うことにもなるわけです 
				「最後に」がちょっと長くなりすぎました。続きはまた何か別の機会に譲ることにしましょう。ただ「最後に」。「海外にまったく出ることなく、相当の力を身につけることは可能である」と言うことだけ付け加えておきましょう。小塾にはそうした素晴らしい人たちが沢山おられるので、これは明言できます 
				  | 
			 
		 
	 
 | 
  
  
    |   | 
    
	
	 | 
  
  
    | 
	質  問 
	
	(05) | 
    
	回    答  | 
  
  
    
	
		
			
				
				
				 ネイティブとの会話教室に通うべきなのでしょうか?(大阪府:Oさん) | 
			 
		 
	 
 | 
    
	
		
			
				 このご質問は、「質問(02)」とほぼ同種の質問です。よって、是非上記も参考に下さい 
				したがってこの質問も同じような趣旨ですが、また違ったアプローチの方法で以下お答えしましょう 
				外国語を学ぶ前提条件として、「読む・書く・話す」のどれが欠けても良くないことをここであらためて申し上げておきます。したがいまして、ネイティブとの会話の学習・訓練も大いに必要です 
				最近は幼稚園や小学校からかなり熱心に「話せるようになること」を主眼に外国語学習が始められてはいますが、それは、悲しいかな、英語のお話であって、てスペイン語ではありません 
				中学からスペイン語を教えている、或いは、学ぶ機会がある人というのは、この日本では実に希な存在です。我々は通常スペイン語を大人になってから本格的に学習し始めます。 
				いずれにしても、留学で得られるような効果は絶対に期待できません。なぜならば、1〜2時間、それも週に何度か、いや、通常は週に1回の訓練が普通です 
				週168時間中の僅か1〜2時間だけがスペイン語、しかも、先生との会話の中で、生徒自身が話す時間となるとさらに少なくなります 
				このような状況で、留学と同じだけの効果を期待しようなどと言うこと自体が間違っていると思われませんか?無い物ねだりも良いところです 
				決して無駄とは言いません。「石の上にも3年」・「ちりも積もれば山となる」からです 
				少なくても、悪いこと、意味のないことではありません 
				しかし、肝腎なことは、「それだけで語学学習ができている、或いは、それだけで十分だと思ってはいけない」ということです 
				我々が大人になってからスペイン語を学ぶ場合、やはり、文法を主体とした「読み・書き」については、日本語で学ぶことがより確実であると共に必要なことなのです
				 
				  | 
			 
		 
	 
 | 
  
  
    |   | 
    
	
	 | 
  
  
    | 
	質  問 
	
	(06) | 
    
	回    答  | 
  
  
    
	
		
			
				 
				
				文法書を買ったらいいのか?それとも、問題集をやったらいいのか?でも、そんな問題集って売ってるんですか?(名古屋:Jさん) | 
			 
		 
	 
	 | 
    
	
		
			
				 まずスペイン語の文法書と言うのも、使い勝手の良いものというのが、実際にはないと言っても過言では
				ないのですが、その中でも、現時点で有効かつ入手可能と思われる以下をご紹介しておきましょう 
				@「スペイン語基礎文法 規則と用法」:(日本語版編著) FELIX LOBO, 大森洋子,廣康好美初級〜上級向 (SGEL社刊) 
				A「新スペイン語広文典」高橋 正武 著 (白水社刊) 
				B「スペイン語文法の構造」寺崎 英樹 著 (大学書林刊) 
				C「中級スペイン文法」 山田 善郎 監修 (白水社刊) 
				@は初心者からかなりの上級者まで十分に役立つ書。Aはどこかの本屋さんにならまだあるかもしれないという、スペイン語文法書としては、古典中の古典書とでも言うべきものだが、スペイン語を学んでいる人なら1冊もっていても決して悪くない。Bは文法をもっと突きつめて勉強したい人向け。Cも必携の1冊だろう 
				一方、問題集となると、残念ながら、これがないというのが実状です。しかし、小塾の準基礎クラスの1年目でテキストとして使用している三好準之助著「スペイン文法中級コース」(白水社刊)が唯一推薦できると言えばできる一冊でしょうか。接続法・seの使い方などを、著者一流のこだわりをもって解説していると共に、練習問題もわりと豊富です。もっとも、大学のスペイン語学科の上級年用として書かれているようなので、指導者と一緒に使わないと、なかなか難しいものがあるかもしれない 
				
  | 
			 
		 
	 
	 | 
  
  
    |   | 
    
	
	 | 
  
  
    | 
	質  問 
	
	(07) | 
      | 
  
  
    
	
		
			
				 
				
				塾や学校に通っているだけで上達するものなのでしょうか?(東京都:Sさん) | 
			 
		 
	 
	 | 
    
	
		
			
				 お分かりかと
				は思いますが、毎週クラスに通っている「だけで」上達は無理です。それがどんなに素晴らしい学校でも、どんなに素晴らしい先生が教えていようとも、ご本人が復習をしっかりされない限りは・・・ 
				しかしながら、この、「どのような先生が教えているのか?!」なる条件は、皆さんが学校選びをされる際に、あまり考慮に入れておられないような気がするのですが、結構、大きな要素の一つなのです 
				学校の名前や、その学校の規模だけで決して「安心してはなりません」!! 
				皆さんは、無料の授業参観(小塾では授業参加)は何のためにあると思われますか? 
				どのような授業をしているのかを見るためだけではないのです 
				先生がどのような教え方をしているか 
				先生の知識は十分か? 
				親切か? 
				丁寧に教えてくれるか? 
				親身になって教えているか? 
				「時間が来るまでとにかく講義したらいい」と思っていないか? 
				「知識をひけらかす」だけに留まっていないか? 
				学校のネームバリューにアグラをかいていないか? 
				まあ、様々な条件がありますが、むろん、100点満点はあり得ません。人間必ず欠点もあれば、馬が合うあわない等と言う重要なファクターも
				無視できません 
				だからこそ、参観の帰り道には、既存の受講生たちから、先生方の勤務評定情報を仕入れるべきなのです 
				或いは、単純に一つだけ聞いてみて下さい。「何年ここで勉強しているの?」と 
				面白くない学校や、ためにならない学校、いくら勉強しても上達させてもらえないような学校には、生徒が長居するはずもないからです 
				日西翻訳研究塾の塾生の平均学習年数は三年です。但し、これは今年入ったばかりの0年の方々も含めた平均年数ですから、一年以上の塾生のみの平均ですと四年を超え
				ています 
				これが小塾の誇りです 
				10年超の塾生、10年に手が届いている塾生、もう七年目に入っているプライベートレッスンの復数名の塾生 
				すべての塾生が小塾の宝です 
				スミマセン 
				何か、宣伝のようになってしまいましたが、申し上げたかったのは、このように、「勉強をしようと言う環境と、それを支える人たちが揃っていれば、通っているだけで、やる気は出てくるでしょうから、上達も自然と可能になる」という図式は、確かに成立するとは思います 
				  | 
			 
		 
	 
	 | 
  
  
    | 
	  | 
    
	
	 | 
  
  
    | 
	質  問 
	
	(08) | 
    
	回    答  | 
  
  
    
	
		
			
				 作文は苦手なのですが、どうも楽な文で間に合わせてしまう傾向があって・・・、それでは作文添削講座を受けても意味ないのかなぁ?と・・・(横浜市のIさん) | 
			 
		 
	 
 | 
    
	
		
			
				 作文学習で生じる欠点は、あなたが仰るように、知っている単語や表現だけを使用した楽な文章で間に合わせてしまい、ネイティブの先生としては、答案自体が、様々な難解な表現を「つぎはぎ」された文章でないので、それ自体が極めて幼稚な文章であっても、結果的には、無難な文章で、ミスも少ないということで、「ハイ良くできました」としか言いようがないという事態が生じることです 
				しかしながら、その楽な文章、つまり、『スペイン語としてはあまり誉められた立派な文章ではないにしても、一応文法的なミスもほぼなく、作者の言いたいこと、つまり、内容もしっかりと伝える、と言う意味では十分にその役割は果たされている文章』というのは、実のところ、スペイン語学習者が、皆、まず身につけねばならない能力であって、これができないといくらスペイン語を勉強しても意味がありません 
				換言するなら、まずはこれができなければいけない分けですが、実は、多くの学習者は、きっとこう言うのです 
				「そんなことは分かっている。それはできる。しかし、そんな幼稚な文章を書くのは恥だ。私は、日本の最高学府を出ていて、語学も、スペイン語だけではなく、英語だってある程度できる。その立派なインテリが、幼稚な文章を書くなんて・・・。だからこそ、いわゆる【高級なスペイン語表現】を駆使した作文が書けるようになるために、スペイン語作文を学習している」
				或いは「したい」と 
				仰ることはよく分かるのですが、言語というのは文化ですから、その言語の基礎になっている文化が身に付いていて初めてその言語上での「インテリジェンス」も
				わき出してくるのです(むろん良い文章が書けるか否かはこれだけではありませんが...) 
				つまり、何を言いたいかと申しますと、文化とは、その言語を使用している場所(国・地域)で行われている教育や習慣等々のすべてのこと、つまり、ネイティブが生まれてずっと体験・体現し続けていることすべてをいうわけで、これらすべてが身に付いていない限り、100%自由自在に操れないわけです 
				「そんなことを言っても、例えば、私が知り合ったスイス人などは、6カ国語をどれも分け隔てなく自国語のように操ることができた。独・伊・仏語は生活に密着しているだろうからまだ納得できるが、その人は、他にもスペイン語、ポルトガル語、そして英語を自由自在に操っていた」と仰るかも知れません 
				しかし、基本的には、みんなすべて「同じ文化圏」であることにまず留意すべきです。つまり、すべて「西洋文化圏」の言語のはずです。むろん、世の中には、「英語+スワヒリ語+アイマラ語+中国語+ヘブライ語」等を自由に操るという人もおいでになるかも知れませんが、それは極めて希な存在
				だと言わねばなりません 
				ちょっと話が横道にそれましたが、先ほどのように、『幼稚な表現なら何だって言える』と思い込んでいる学習者、つまり、だからこそ、『辞書に出ている多くの難解そうな表現を駆使して(駆使するというのは一見立派そうな行為ですが、パッチワークに他なりません)』
				と言われる方に限って、結構そうでもない文章をお書きになることは往々にしてあることです 
				スペイン語をネイティブとする人たち、つまり、スペイン語を母国語とする人たちは、こぞって素晴らしい作文、高度な内容の文章が書けるのでしょうか? 
				スペイン語の辞書に出ているような単語をすべて知っていて、それを駆使して作文しているのでしょうか?
				いずれもそれは否です 
				言語だけではない、その他の知識があって、さらに、文作能力やその才能があってこそ始めて良い文章が書けるわけです 
				日本語作文がお上手な方は、スペイン語の能力がプロ級でなくても、なかなか立派でうんちくのあるスペイン語作文をされます 
				しかし我々はスペイン語ネイティブではありませんから、まずは幼稚な表現でも大いに結構。自分がこれまでに学んだ範囲の表現や単語だけで、『ミスの少ない文章』をいかに書くことができるかを身につけること、これができた後に、初めて、次は何をせねばならないか!?の問題が襲いかかって来ると言うわけです 
				そこまで到達した人は、このQ&Aコーナーの他の項でも様々な形で申し上げているように、次にやることは、西和訳をしっかりと学習・研究・精査し、スペイン語の分析ができるようになることです 
				そうしながらスペイン語の良い表現を学ばねばなりません 
				最初は単にスペイン語表現を真似することしかできなかったものが、次第と、自らそうした文章が書ける(作文できる)ようになってくる。これが順序です 
				  | 
			 
		 
	 
	 | 
  
  
    |   | 
    
	
	 |